磐田の美味しい、クッキー? 静岡とろける生チョコクッキー!
【#24 磐田紹介 お菓子編】
生チョコクッキー
これはクッキーでもない!チョコでもない!
世間に生チョコが流行り初めてから数年ほど経ちますね。
あなたも生チョコがお好きだから、この記事を読んでくれているのだと思います。
そんなあなたに今回紹介するのは生チョコクッキー!
これはクッキーなのか?チョコなのか?はたまた別のものなのか!
ちょっと変わったお菓子食べてみたいなぁと思っているあなたにぴったりの洋菓子です!
かわいいお顔がポイント!
生チョコとクッキーの融合!
まずは外観から、お写真と共にご紹介しましょう!
外箱はこんなにかわいいのです!
生チョコクッキーのポイントの一つはかわいいお顔!
クッキーの個包装にも、太陽ちゃんと同じお顔が書いてあるのでぜひ見てください!
思わず手に取りたくなるかわいさです!
大きな富士山も目を惹きますね。
フタを開けるとたくさんのお顔がこんにちは!
全3種ある味が縦に整列しています。
左から抹茶、バニラ、イチゴです。
お顔アップ!
クッキー自体に書いてあるわけではないのが残念ですが、かわいいですね。
そして、もう一つ仕掛けが!
クッキーを取ると・・・?
富士山に「鷹」の文字が!
もう一つ取ると・・・?
鷹、登場!
箱のクッキーの仕切りに絵が書いてあり、クッキーを取るごとに「一富士二鷹三茄子」の絵が現れるのです!
こういう細かい遊び心が素敵ですね。
今回は真ん中の鷹の部分を載せましたが、両隣の富士山となすびもかわいいのでぜひあなたの目で確かめてみてください!
気になる食感は?!
さぁ、お待ちかね!気になる食感は・・・?!
クッキー自体の見た目はこんな感じです
中身はこんな感じ
クッキーを割る時の力加減は、「生チョコクッキーだからそんなに力いらないかなぁ」と思っていたのですが、少しだけ力がいりました。
食感はクッキーほどザクザク感はなく、かといって生チョコほどの柔らかい感じはありません。
ですが、口の中でとろけるような、崩れるような食感が印象的です。
他のクッキーにはない食感ですね。
「普通のクッキー」を思って食べると、「わっ!なんだ?!」と、少しびっくりするかもしれません。
しかしその食感にやみつきになり、いつのまにか虜になってしまうこと請け合いです!
生チョコクッキーラインナップ
生チョコクッキーシリーズのラインナップもご紹介!
- 1箱6枚入り(イチゴ・バニラ 各3枚)480円
- 1箱6枚入り(静岡抹茶・チョコ 各3枚)513円
- 1箱8枚入り(静岡抹茶 全8枚)648円
- 1箱12枚入り(イチゴ・バニラ・静岡抹茶)880円
ちなみに、今回私が購入した場所は静岡駅のグランドキオスクでした。
キオスクはお茶みかんやこっこはもちろんのこと、その他面白いお土産がたくさんあるので、静岡にご旅行の際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お茶みかん、こっこの記事はこちらからどうぞ
明治から続く 玉華堂
このかわいい洋菓子のメーカーさんは、明治時代から続く玉華堂さんです。
磐田で鈴木源太郎さんという方が、創業して始まりました。
玉華堂という名前とロゴのマークは、鈴木源太郎さんが好きだったギョッカ蘭に由来しているそうです。
創業当時は、お餅や赤飯、お饅頭などを販売していたそうですが、時代とともに変化するニーズに答え、和菓子を中心としつつも洋菓子なども製造販売するようになったそうです。
「美味しく安らぐ菓子創り」をモットーに地域のお客様にご愛顧頂き、
様々な生活シーンに登場するお菓子達が、お客様の生活を豊かにする使命を果たせるよう、
日々菓子創りに励んでおります。
玉華堂さんHP 会社概要 歴史 より
玉華堂さんのラインナップ紹介
気になった方は、説明文の下にあるリンクからどうぞ。
玉華堂さんのHPへと移動します。
母の日のイベント
現在、玉華堂さんでは母の日のギフトイベントを行っています。
玉華堂さんのシリーズスイーツである、極ぷりんシリーズやケーキなどを取り扱っています。
ぜひ日ごろの感謝を込めてお母さんにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
※5月3日現在です。
みかんまんじゅう 陽のめぐみ
このブログではおなじみ三ケ日みかんを使用した「みかんまんじゅう」。
もちもちふわふわで、しっかり甘くコクがあって人気!
みそまんじゅう
玉華堂さん名物といえばみそまんじゅう!
ほんのり香るみその風味と黒糖の甘味が絶妙の美味しさ!
名物になるのもうなずけます!
最後に
いかがでしたでしょうか。
かわいいお顔が目印の生チョコクッキー!
ぜひ一度食べてみてください!
また、最後に紹介した玉華堂さんのラインナップ商品も今後記事にしていく予定ですので、こうご期待!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
生チョコクッキーのご購入はこちらからどうぞ!
玉華堂さんのHPに飛びます。
静岡の美味しいお菓子!茶プリン!
【#23 静岡紹介 お菓子編】
茶プリン
緑のプリンに緑のソース!
今回は甘いお菓子特にスイーツが好きな方、抹茶系のスイーツが好きな方、あえて有名どころを外した静岡のお土産を探している方にぜひおすすめしたいプリンの紹介です!
抹茶ずくし!
今回紹介するプリンの注目すべき点は抹茶一色!
中に抹茶ソースが入っているのですが、その付属のソースは抹茶味!
そしてその抹茶ソースだけではなくプリン本体も緑色で抹茶味なのです!
まずは箱からご紹介!
容器はこんな感じです
中身をお皿に移し替え
プリン自体の薄い緑と抹茶ソースの濃い緑がいいですね。
抹茶ソースなんていかにも「これぞ抹茶ソース!」と言わんばかりw
さて、お味は・・・。
「ザ・甘い抹茶」です。
本来のお抹茶は、その美味しさを楽しむため、横に添えてある和菓子を最初にいただいてからお抹茶をいただきます。
なので、「ザ・抹茶」というと本来のあの苦みがあるように思われてしまうかもしれませんので、「甘い」という言葉を付けました。
プリン自体の味は、抹茶ソースなしでも十分抹茶感は感じられます。
ほろ苦いといった言葉が適切でしょうか。
甘いのが苦手という場合は抹茶ソースはなくてもいいかもしれません。
抹茶ソースをかけてみると甘さが引き立ち、抹茶プリンとしてひとつ完成といえる味になります。
抹茶づくしのプリン、ぜひ食べていただきたいです。
このプリンを食べる際の注意点がいくつかあります。
注意点と言ってもそんなに大ごとではないのですが・・・w
このプリンは容器いっぱいに入っているので、蓋を開けてそのままシロップソースをかけて食べようとすると確実にシロップソースが溢れますw
なので、写真のようにお皿に移し替えた方が良いかもしれません。
また、プッチンプリンのようにプッチンは出来ませんので形を崩さずにキレイにお皿に移し替える事は難しいかと思います。
なので、形や見た目よりは味を楽しんでいただければと思います。
そして、抹茶ソースはその中身の材料上、多少なりとも抹茶とソースと分離してしまっている可能性があります。
そのままかけていただいても味は何の問題もないのですが、見た目を気にされるようでしたら抹茶ソースをかける前にソース自体を軽く振ってから開けるといいかもしれません。
振らずに開けて運が悪いと海苔の佃煮みたいになりますw
海苔の佃煮になったプリンはこちらw
味は変わらず美味しかったです
慶応元年から続くお茶屋さん!「小山園」さん!
この茶プリンを作っているメーカーさんは「小山園」さん。
もちろん本店が静岡にあるお茶屋さんなのですが・・・。
京都に「丸久小山園」さんという名前のお茶屋さんがあるのでググる際には「お茶の小山園」と検索していただくとこちらの小山園さんがヒットします。
さすが抹茶の京都、お茶の静岡ですね。
小山園さんはなんと慶応元年(1865年)からの創業で、現在まで続いています。
この小山園さん、さすがお茶屋さんだけあって様々な商品を販売しています。
緑茶は種類豊富に取り揃えてあるのはもちろんのこと、玄米茶、梅こぶ茶、ほうじ茶など緑茶以外もお茶の商品があります。
また、あのうす茶糖も小山園さんからも販売されています。
ウス茶糖の記事はこちら
(こちらの記事は小山園さんの商品ではありません)
今回の記事は茶プリンのため、他の商品は紹介できませんが小山園さんはお茶菓子がユニークなものが多いため、今後取り扱っていきます。
バームローム、飴、カステラなど抹茶と合いそうなお菓子がたくさんです!
飴はお茶の飴でも緑茶だけではなく・・・?
4つでこの値段・・・?!
茶プリンは4つがひと箱に入って販売されています。
そして価格は税抜き1000円!
静岡や浜松は有名なお土産やお菓子が多く、いつも同じお土産になってしまうなぁと思っていたあなたにピッタリなのです!
そして購入場所なのですが、ネットでは楽天から購入できます。
小山園さんの公式ホームページからも楽天に飛んで購入、という形になります。
Amazonでは京都の「丸久小山園」さんが上位に検索結果として表示されてしまい、中々静岡の小山園さんにはたどり着きづらくなっていますのでご注意ください。
また、ネット以外では東名高速道路のSAや新幹線の通っている大きな駅の売店で購入できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これでもかと抹茶づくしの茶プリン!
4つ入って1000円です!
最初は抹茶ソースなしで、次は抹茶ソースをとろ~りとかけてから!
抹茶好きにはたまらないお菓子です!
ぜひ一度食べてみてくださいね!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
焼津の美味しいポテチ!かつお節ポテトチップス!
【#22 焼津紹介 お菓子編】
かつお節ポテトチップス
市販の三大王道ポテチはもう古い!
あなたは市販されているポテトチップスの中で、何味が好きですか?
私はのり塩派なのですが、今回紹介するのはこれらのどれでもありません!
王道3味を差し置いて、今回紹介するのはなんとかつお節風味なのです!
この記事を読めば、好きなポテチの味がひとつ、新しく増えること間違いなしです!
あっさりした風味は斬新!
今回紹介するポテトチップスの味は、なんとかつお節味!
それも本物のかつお節が付いていてそれを振りかけ、しゃかしゃかふりふりシェイクしてから食べるのです!
なんという新しい味・・・!
黒メインでかっこよくデザインされていますね。
「かつお節!!」って感じがします(←?)
左上にくっついているのは、振りかけて食べるかつお節です。
本当にかつお節そのまんまでしたw
左上のかつお節はこんなふうに、袋の中でふりふりしゃかしゃかして混ぜてくださいね。
袋の裏の下のほうにはかつお節についてのちょっとした小話が。
肝心な味は、というと・・・。
まず、かつお節を振りかけないで食べてみました。
すると、かつお節をかけなくてもあっさりとしたかつお節の風味が鼻を抜けました。
とってもあっさりしてはいるのですが、味は十分に感じられます。
元来のポテトチップスうすしお味のしょっぱさとはまた違った、海の風のような弱い塩気もあります。
かつお節なしでも美味しい!
ですが、ここで終わりではいけません!
このポテトチップスの最大の魅力はかつお節!!
これをかけなければ始まりませんね!
かつお節をかけてシャカシャカ、袋の口を開けたとたんにかつお節の香りが漂いました。
「おお~、かつお節の香り!」と、思わず口に出てしまいましたw 当たり前じゃん
一口食べてみると・・・。
かつお節・・・っ!圧倒的かつお節・・・っ!!(カイジナレーション風)
さきほど、かつお節をかけないで食べた時よりはやっぱり香りも味も強くなっていました。
強くなったとは言ってもあっさり風味なことには変わりありません。
そしてなにより、美味しい!
なぜ一袋しか買ってこなかったのか、5袋くらい買ってきてほしかったとつい思ってしまいました。
ネットで取り寄せて買おうか、というかそもそもネットで買えるのかと色々思考を巡らせながら、かつお節ポテトチップスは胃袋に消えていきましたw
かつお節のポテチがこんなにおいしいものだとは思いませんでしたw
かつお節なのにチーズ味?!
さて、普通のかつお節味のポテチとは別に同じメーカーさんからかつお節ポテトチップスチーズ味なるものも出ています!
袋の色は、黒ではなく黄色。チーズ色ですね。
しかも、よく見ると季節限定らしいです。この前の時は見かけなかったからなぁ。
チーズ味の袋、裏側です。
最初はかつお節なしで味わうというのは公認みたいですね。
さて、気になるかつお節ポテトチップスチーズ味の味はいかに・・・!
まずは公認の食べ方にのっとり、かつお節なしで食べてみました。
香りはやっぱりチーズの香りがしましたね。
そして、普通のかつお節ポテチと比べて、チーズの味が確かにしました。
チーズ味とされているだけあってしっかりと、しかしふわっとほんのり感じられました。矛盾?
このままでも美味しいのですが、そこはかつお節ポテチ。
ちゃんとかつお節をかけなければ・・・!
ということでかつお節を振りかけてしゃかしゃかふりふり。
香りは、チーズの香りが弱まりかつお節の香りが出てきました。
お互いの香りが絶妙にミックスされて美味しそうな香りに・・・!
そして、味は・・・。
これまた絶妙な味・・・。
なんとも形容しがたい味でしたw
チーズの味が感じられる中で、かつお節の味が後からほんのり来て余韻でチーズとかつお節が混ざってとても美味しいです!
美味しいのですが、一言で「こういう味!」「これと似てる!」と言えないのであなたにぜひ食べてもらって上手い表し方をお教え願いたいですw
焼津の鰹節屋!
だしに、まじめに、一貫生産。
このかつお節ポテトチップスのメーカーさんは、静岡県焼津市にある「株式会社新丸正」さん。
鰹節系の商品なら、鰹節は削り節もちろん、粉末やパック、液体のだし、佃煮など一通り販売されているようです。
1935年に卸問屋として創業を開始されたようですね。
1935年というと83年前。
港町焼津ならではの鰹節を長年販売し続けていらしたのですね。
実はこの新丸正さんのかつお節ポテトチップス、今回ご紹介した普通のかつお節味とチーズ味のほかに、梅味とわさび味も販売しているというのです!
チーズ味と梅味は季節限定ということなので、若干レア度が増す・・・?
そしてなんと、わさび味は静岡のわさびといったら有名な「田丸屋」さんとのコラボ商品だというのです・・・!
これは全味制覇をしなければ・・!
※わさびで有名な「田丸屋」さんについても今後取り上げる予定ですので、わさび好きの方こうご期待!
株式会社新丸正さんのサイトはこちらから。
※こちらのURLから飛びますと、最初に店舗営業カレンダーが出ます。
左横のメニューから商品案内やカタログの請求ができますので、ぜひどうぞ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
株式会社新丸正さんのかつお節ポテトチップス!
いつもコンビニやスーパーで見かけるポテトチップスとは一味も二味も違っていてとっても新鮮で美味しく食べられます!
ぜひ、一度は食べてみてください!きっと虜になると思います!
ほかの場所にもあるカモ・・・?
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
【夏の納涼 特別版】湖西の化け地蔵!袈裟切り地蔵!
【#21 湖西紹介 納涼企画其の肆】
袈裟切り地蔵
あなたのお家の周りにお地蔵さまはありますか?
道にあるお地蔵さまにお参りしたことはありますか?
そのお地蔵さまは・・・ちゃんと首がありますか・・・?
今回は、少~し怖い袈裟切り地蔵のご紹介・・・。
お地蔵さまが人を化かす?
今回の伝承はこんなお話です・・。
昔々、あるところに潮見坂と呼ばれる坂があったそうな。
この坂はあの浮世絵師・歌川広重の『東海道五十三次』にも描かれている有名な坂で有名じゃった。
しかし、この道に夜な夜な大入道や一つ目小僧が現れて、そこを通る人を化かして怖がらせているという噂がたってしもうた。
その噂を聞いたお侍が「よし、拙者がその化け物を退治してみせようぞ」と出かけていった。
お侍が近くにある六地蔵の側まできたときじゃった。
その六地蔵のうちの一体が一つ目入道に化け、真っ赤な舌を出しげらげらと大声笑い始めたのじゃった。
お侍が一太刀で切り捨てると、一つ目入道は消えてしまった。
翌日、近くのおばあさんが潮見坂近くのお墓へお参りに行くと、お墓の入口にあった六地蔵のうちの一体が、肩口から胴体へかけて斜めに袈裟切りされておるではないか・・・。
それからというもの妖怪は姿を現さなくなったが、潮見坂の妖怪は六地蔵のうちの一体の仕業だったのかと、この話題でもちきりになり坂の周辺で評判になった。
そして、このお地蔵さまは「袈裟切り地蔵」「笑い地蔵」と呼ばれるようになったそうな・・・。
お地蔵さまが化けた理由・・・?
人々を見守るお地蔵さまが、なぜ妖怪に化けて人々を怖がらせるようなことをしてしたのでしょうか。
その理由はいくつかあるそうですが、津波を逃れてきた複数の墓石が放置されてしまい、荒れ果ててしまったため、どうにかしてほしいという気持ちが現れたというものが一説にあります。
いくら、荒れ果ててしまったお墓を直してほしい気持ちが具現化したとはいえ、妖怪に化けて出たら余計に人が寄り付かなくなってしまいそうな気もしますが・・・w
そもそもお地蔵さまって・・・?
何の気なしにお地蔵さまの、それも袈裟切り地蔵の話をしてきましたが、普通のお地蔵さまの役割や意味とはどのようなものなのでしょうか。
お地蔵さまは、正式には「地蔵菩薩」という仏様の一人です。
地蔵菩薩は、さまざまなものに姿を変え活躍をするを言われていますが、子供を守り、元気に育つようにと祈願されるのが一般的のようです。
墓地などにいるお地蔵さまが赤い帽子やよだれかけのような物を身に着けているのも、これが理由です。
色が赤なのは、「清く」「正しい」「正直」な色と考えられており魔除けとしての意味があるそうです。
奥が袈裟切り地蔵
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子供を守り、元気に育つようにと祈願されてきたお地蔵さま。
そんなお地蔵さまも、強い想いを妖怪に具現化させ、人々に想いを伝えることもあるんですね。
もし、道でお地蔵さまを見かけたら、少し立ち止まって手を合わせてお参りしてみるのもいいかもしれません。
お参りし終わって振り返ったら、一つ目入道に化けているかもしれませんよ・・・。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
【夏の納涼 特別版】榛原郡の妖怪?能満寺のソテツ!
【#20 榛原紹介 納涼企画】
能満寺のソテツ
感情があるのは、生きている動物・人間だけだと思ってはいけません・・・。
今回は納涼企画其の参!
妖怪を取り上げるのにはかわりないのですが、どちらかというと感情があるのは人間だけではないと思えるようなお話をお伝えします。
ソテツについて
あなたはソテツというものをご存知ですか?
私は、この記事を書くまでソテツという言葉さえ知りませんでした。
「妖怪なんだしきっと漢字は鼠鉄って書くんだろう」と勝手に思っていたほどですw
調べてネズミの妖怪ではないことが分かり、若干がっかりでしたw
ソテツはネズミの妖怪ではなく、実際に存在する木です。
今回の伝承をお話する前にソテツについて少し説明を。
ソテツはこんな見た目をしています。
ソテツは背の低い木で、主に日本では九州や南西諸島に生えています。
海岸近くや駅のロータリーなんかに植えられているイメージですね。
背の低い木で成長が遅いことが特徴ではあるのですが、大きいものは高さが8mを超える木もあるとか・・・。
背が低いとはこれいかに・・・。
このソテツは漢字で書くと「蘇鉄」。
枯れかかった木に鉄のクギを打ち込むと復活するといわれている伝承から、この漢字になったそうです。
植物にクギなんて打ち込んだらそこから腐っていくような気がしますが・・・、すごい伝承ですね。
また昔は食用と薬用にも使われていたと言います。
ソテツは有毒らしいのですが、いくつかの処理を経れば食用になるとか・・・。
しかし、飢饉などどうしようもない緊急時のみに食べられていたもので、簡単に試すのはオススメしません。
薬用としては、日本ではなく中国で使われていたそうです。
葉・種子・茎・花・根が漢方になるそうですが、前述したとおり有毒なので素人が作るのは危険だそうです。
この木のどこに、七不思議の伝承に加えられるような話があるのでしょうか・・・?
帰りたいソテツ
実際の能満寺のソテツ
この能満寺のソテツは日本三大ソテツのうちの一つとされていて、国が指定する天然記念物となっています。
高さは6mにもなり枝の数はおよそ90本にもなるそうです。
画像を見ると、これは確かに徳川家康も欲しくなるような立派な木ですよね!
ちなみに、日本三大ソテツのあと2つは、同じく静岡県の静岡市の龍華寺、そしてもう一つは大阪府堺市にある妙国寺です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
遠州七不思議のうちの一つ、能満寺のソテツ。
このお話のソテツが特別だったのか、それとも植物には人間には簡単には見ることのできない魂があるのか・・・。
いずれにせよ、これからは植物にも気持ちや魂があると思って大切にしてあげたいですね。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
【夏の納涼 特別版】浜松の妖怪!波小僧!
【#19 浜松紹介 納涼企画編】
波小僧
静岡の妖怪を涼しさと共に紹介する、納涼企画・其の弐!
今回は浜松の妖怪です。今回もかわいらしいお話ですよ。
助けてもらったお礼に・・・
一つ目小僧や三つ目小僧といった小僧の妖怪は割と有名かと思いますが、波小僧はご存知ですか?
波小僧は遠州七不思議と言われる奇々怪々な物語集に含まれています。
遠州七不思議については後ですこ~しだけ取り上げますね。
さて、波小僧の伝承をお伝えします。
波小僧の伝承は大きく分けて3つほどあります。
一つ一つ紹介していきますね。
※雰囲気を出すため日本昔話風・登場人物の会話は遠州弁にしていますw 市原悦子さんを脳内再生してお楽しみくださいw
其の壱 浜松市西区
昔々、あるところに漁を生業としている漁師たちがおったそうな。
ある日その漁師たちが、天候や雲と波の様子から大量だと予想して海へ出た。
しかし、どうしたことか1匹も魚が取れなんだ。
「こりゃどうしただぃ。こんなことは初めてだやぁ。こんな日は、はぁ家へ帰るだ。」
海へ最後のひと網を入れ、手繰り寄せると見たことのない気味の悪い生き物が引っ掛かった。
「やい、お前か!不漁の原因は!」
怒った漁師たちは、その生き物に殴りかかろうとせまった。
するとその生き物は小僧の姿へと変わり、こう言った。
「どうか命だけはお助けください。助けていただいたら、お礼にこれから海が荒れる時は太鼓を叩いて知らせます。」
漁師たちはたまげたが、その小僧の姿となった生き物を信じて海へ帰してやった。
それからというもの、波の音に聞こえる小僧の鳴らす太鼓の音が南東から聞こえたら雨や嵐、南西から聞こえたら晴れということが分かり、大漁が続いたそうな・・・。
其の弐 浜松市中区
昔々、ある男の子が田植えをしておったそうな。
そのとき、どこからともなく親指ほどの大きさの波小僧が現れた。
そして波小僧は海へ帰してほしいと男の子へ頼んだ。
聞けば、波小僧は大雨が続いたので陸に上がって遊んでいたが、急に日照りが続いたため海へ帰れなくなってしまったんじゃと。
男の子は波小僧を海まで連れて行き、波小僧は無事海へ帰って行った。
数日後、干ばつで作物が取れんようになり男の子は浜辺で途方にくれておった。
すると、この前の波小僧が突然現れてこう言った。
「オラのおっとうは雨ごいの名人だで、雨降らせてやるだ。波の響きが南東から聞こえたら雨が降るで。覚えといてね」
すると、波の音が変わり土砂降りの雨が降り始め、干ばつの被害が治まったそうな・・・。
其の参 遠州灘
昔々、あるところに坊さまがおったそうな。
その坊さまは年老いたおっかあが元気になるようにと、念を込めて2つの藁人形を作り田植えをさせたそうな。
その藁人形が田植えを終えたあと、坊さまは藁人形に読経を聞かせてからこう言った。
「これから雨や風で災害が起きるようなら、必ず人々に知らせておくれ。」
その後、坊さまはその2つの藁人形を川へ流したそうな。
その片方の藁人形は、海へ流れつき漁師が仕掛けておった網に引っかかってしもうた。
網を仕掛けた漁師が、その網を引き上げるとなんと波小僧が引っ掛かっておったそうな。
波小僧が命乞いをしながら、助けてくれたら波の音で天候を知らせると言いおった。
漁師が波小僧を開放してやると、海の向こうへと帰っていった。
それからというもの、「雷三里、波千里」(一説には波七里)ということわざがうまれ、漁師たちは波の響きが南東から聞こえれば雨、南西から聞こえれば晴れと知ることができるようになったそうな・・・。
さて、いかがでしたでしょうか、3つの伝承。
どの伝承も困っている波小僧を助けたらお礼に波の響きの音で天気を知らせてくれる、というのがベースになっていますね。
実際に、遠州地方の海は白砂青松の海岸が長く続いていて、高くなった波の音が反響して南風にのり、遠くの山あいまで響くという自然現象が発生するとのことです。
実際に自然現象があるということと、こんな伝承が伝えられているのはとってもステキなことですね。
ちなみに、「雷三里、波千里」という言葉は、今回お話した遠州灘に伝わる、地鳴りに似た独特の波の響きの事を指します。
昔の人たちは波の響きでその日の漁の取れ具合を予想できたそうです。
伝承其の壱のお話の冒頭で少し出てきますね。
波小僧の姿
網にかかってしまったり、陸に上がってたら帰れなくなってしまったりと少しおっちょこちょいなところのある波小僧ですが、どんな見た目なのか気になりますよね?
ここでは3つの画像を紹介します。
〖壱〗
こちらは、浜松市西区の舞阪宿末並木公演に設置されている波小僧の石造です。
色合いが木製のように見えますが、石造との事。
表情と色合いがあいまって、とってもかわいらしい像ですね。
〖弐〗
こちらも石造ですね。
撮られている角度のせいもあるのかもしれませんが、〖壱〗の像とは違って若干小僧っぽさが薄まっているような気がしますw
漁師さん、と言われても違和感ない・・・?w
〖おまけ〗
こちらの像は鳥取県境港市・水木しげるロードに設置されている銅像です。
静岡県、しいては浜松市からは離れてしまいましたが鳥取県にも波小僧の像があるということだったので、せっかくなのでご紹介。
この像は、頭と目が大きくぎょろっとしていて不気味ですね。
「ザ・妖怪・・・っ!」って感じの雰囲気です。
錬金術を使える兄弟のアニメにでてくるホムンクルスのエンヴィが一瞬頭に浮かびましたw
静岡県の波小僧とはまた違った印象ですね。
お気に入りの波小僧はいましたか?
私は〖壱〗の波小僧がかわいくて好きですね。
遠州七不思議
今回の記事の最初の方に取り上げた遠州七不思議。
言われているのは次の7つです。
この納涼企画で取り上げる予定ですので、お楽しみに!
- 桜ヶ池のお櫃納め
- 京丸牡丹
- 片葉のアシ
- 小夜の中山夜泣き石
- 三度栗
- 波の音(☚今回の波小僧はここに含まれます)
- 無間の鐘
- 池の平の幻の池
- 子うまれ石
- 天狗の火
- 能満寺のソテツ
- 柳井戸
- 晴明塚
あれ?7つ以上ありますね・・・。
おかしいな~、おかしいな~。
怖いな~、怖いな~。(某〇川淳二風)
そうなんです、遠州七不思議は諸説あり組み合わせが違う場合があるようです。
七不思議が七つじゃない場合って他にも聞いたことがあるのですが、七つで収めきれないなら「七不思議」じゃなくて「八不思議」とか「十不思議」って言っちゃってもいいような気がしますが・・・w
七不思議だとなんとなく言葉の響きがいいからですかね?
七はラッキーセブンですし、トランプカードなども7が強い役を作ったり、7枚で1セットなんていう場合もありますし、不思議な力があるのかも・・・?
最後に
いかがでしたでしょうか。
遠州地方七不思議のひとつ波小僧。
かわいらしい小僧のお話でした。
静岡県の海に遊びに行ったら、もしかしたら波小僧に会えるかもしませんよw
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
【夏の納涼 特別版】掛川の妖怪!雷獣!
【#18 浜松紹介 納涼企画編】
雷獣
今回からは、納涼企画と題して静岡県各所にまつわる心霊・妖怪たちを少しずつ紹介していきます。
さて、記念すべき納涼企画の1回目は・・・?
雷獣とは
雷獣という言葉を聞いたことありますか?
雷獣とは雷とともに現れる妖怪で、日本各地に伝説が残されています。
鵺(ぬえ)と言った方が分かる方は多いのではないでしょうか。
『平家物語』で源頼政に退治された妖怪・鵺の正体は雷獣だったとされているようです。
雷獣の見た目は文献によって多少なりとも違いがあるとされていますが、多くが動物を部分ごとに合体させたように書かれています。
簡単にまとめると雷獣の特徴はこうなります。
- 顔はキツネかネズミのよう
- 大きさは犬やタヌキよりは小さく60㎝前後
- 全身は赤と黒い毛で覆われ足は6本、尾は2本
- 手足には長く尖った水晶のような爪がある
- 水かきがある個体もいる
- 激しい雷雨の日には雲に乗って空を飛ぶ
- トウモロコシが大好き
- 誤って墜落することがあり、その勢いは木を割き、人を害したという
『絵本百物語』に「かみなり」という題で竹原春泉が書いた雷獣がこちら
画像左上が雷獣・・・だと思います。あとよく見ると右半分ちょい下に顔が見えますね。
なんか想像してたのと違いますがそこはご愛敬w
雷獣が放つ妖気に中てられると錯乱状態になることが多く、どんな薬でも鎮めることはできなかったといいます。
しかし、トウモロコシかトウモロコシを粉末状にしたものを食べるとすぐに治ったそうです。
トウモロコシが大好きという部分と、誤って墜落するという部分は愛嬌のようなものも感じますね。
今挙げた以外にも各地に様々な伝承が残されていて、挙げればきりがないほどです。
現代では、一つ目小僧やろくろ首のようなメジャーな妖怪とは違い、雷獣は知名度がそこまで高くないのかもしれません。
しかし、江戸時代には河童や人魚と並んでとても知名度がありました。
雷のことがまだよくわかっていなかった時代は、空のことはまったくわからず、空の上がどうなっているかは想像するしかありませんでした。
そこで、雷が発生しているときは、空の上に棲んでいる未知の生物が地上に落下しているんだ、と考えるようになりました。
これが雷獣の伝承が始まった由来とされています。
各地で姿が違う
雷獣は各地に伝承が残されていますが、その土地で姿が大きく違うこともあります。
各地の伝承を箇条書きでご紹介します。
新潟県の伝承
- 形・大きさともに猫のよう
- 体毛は艶のある灰色だが、日があると黄金に輝く
- 天気のいい日はお昼寝するが、風雨だと元気になる
- 安永時代にある武家に落ち捕獲された
- 落ちた際に足を痛めており、治癒してから解放した
江戸で飼われて(?)いたという伝承
- モグラかムジナに似ていた
- 鼻先はイノシシ、腹はイタチに似ていた
- ご飯はヘビ、カエル、オケラ、クモ
富山県の伝承
- 姿は猫に似ている
- 体毛はネズミ色
- 前足の脇下にはコウモリのような飛膜があった
- しっぽは大きく反り返り、顔にかかっていた
- 卵を食べた
広島県の伝承
- 身体はカニかクモを思わせる
- 四肢の表面はウロコのようなもので覆われている
- 四肢の先は大きなはさみのようなものがついていた
鳥取県の伝承
- 大きさは2.4m
- 鋭い爪と牙があった
- タツノオトシゴに似ていたことから雷龍ともいわれていた
雷獣という名前だから雷と一心同体!かと思いきや、墜落時に足を痛めちゃったりしたんですねw
東日本は獣ベースなことに対し、西日本では海の生き物ベースとなっている点がとっても面白いですね。
東日本と西日本で共通していえることは、雷の時に落ちて来た幻獣であり姿形に絶対の決まりはない、ということですね。
雷獣の正体は?
様々な古典に記されている大きさや行動の特徴などから、雷獣の正体はハクビシンであるとする説があります。
当時はハクビシンの個体自体が少なく、ハクビシンという名前がなかったことが挙げられます。
江戸では、実際にハクビシンを雷獣として見世物にされていたこともあったそうです。
また、雷に驚いて木から落ちたイタチ、ムササビ、アナグマ、カワウソ、リスなどの誤認といった説もあります。
ただ、ハクビシン説を唱えると、カニやクモ、タツノオトシゴに似ていたという西日本の伝承の説明がつかなくなってしまいますね。
何か別の説があるのでしょうか・・・。
掛川での善い伝承
これまで挙げてきた伝承は雷獣の姿形や何を食べるかということでしたが、静岡県掛川市のあるお寺でのお話はなんだかかわいらしい伝承です。
ある日、掛川市のあるお寺に大木が真っ二つに割れる大きな雷が落ちました。
その大木の根本にケガをした雷獣を、お寺の和尚さんが発見し、手厚く看病しました。
ケガが癒えた頃、獣雷はお礼に自分のおへそを外して和尚さんに渡しました。
「日照りで困ったらこれを拝んでください。必ず雨が降ってきます」と言い残し、天へ帰っていきました。
ある日、日照りで村人たちが困っていると、雷獣のおへそを持った和尚さんが現れました。
和尚さんは、おへそが入ったたらいに水を浸して一番高い二本松の元へ持っていき、お祈りを始め、村人も一緒にお祈りをしました。
その3日後、ついに雨が降り始めたのです。
それからというもの、日照りで困った時はおへそをもって二本松の元でお祈りをすると3日ほどで雨が降るようになったとか・・・。
昔話に出てきそうなかわいらしいお話ですね。
雷獣のおへそ、着脱式だったんですかね・・・?w
その後、雷獣自身のおへそが復活したのかどうかは不明ですが、このお話に出てくるお寺は印徳寺というお寺らしいです。
この印徳寺で、最後に雨ごいが行われたのは1948年らしいのですが、その時に実際のおへそを見たという人の話によると、サザエのフタのような形で金色の毛が生えていたらしいです。
ちょっとどんな感じか想像つきませんねw
最後に・・・
夏の納涼企画1回目いかがだったでしょうか。
これから台風や急な夕立で雷が発生することが多くなると思います。
雷を見たときは、身の安全を確保してから雷獣の事をちょこっと思い出してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、墜落して足を怪我してるかも・・・w
ここまで読んでいただいてありがとうございました。