【夏の納涼 特別版】榛原郡の妖怪?能満寺のソテツ!
【#20 榛原紹介 納涼企画】
能満寺のソテツ
感情があるのは、生きている動物・人間だけだと思ってはいけません・・・。
今回は納涼企画其の参!
妖怪を取り上げるのにはかわりないのですが、どちらかというと感情があるのは人間だけではないと思えるようなお話をお伝えします。
ソテツについて
あなたはソテツというものをご存知ですか?
私は、この記事を書くまでソテツという言葉さえ知りませんでした。
「妖怪なんだしきっと漢字は鼠鉄って書くんだろう」と勝手に思っていたほどですw
調べてネズミの妖怪ではないことが分かり、若干がっかりでしたw
ソテツはネズミの妖怪ではなく、実際に存在する木です。
今回の伝承をお話する前にソテツについて少し説明を。
ソテツはこんな見た目をしています。
ソテツは背の低い木で、主に日本では九州や南西諸島に生えています。
海岸近くや駅のロータリーなんかに植えられているイメージですね。
背の低い木で成長が遅いことが特徴ではあるのですが、大きいものは高さが8mを超える木もあるとか・・・。
背が低いとはこれいかに・・・。
このソテツは漢字で書くと「蘇鉄」。
枯れかかった木に鉄のクギを打ち込むと復活するといわれている伝承から、この漢字になったそうです。
植物にクギなんて打ち込んだらそこから腐っていくような気がしますが・・・、すごい伝承ですね。
また昔は食用と薬用にも使われていたと言います。
ソテツは有毒らしいのですが、いくつかの処理を経れば食用になるとか・・・。
しかし、飢饉などどうしようもない緊急時のみに食べられていたもので、簡単に試すのはオススメしません。
薬用としては、日本ではなく中国で使われていたそうです。
葉・種子・茎・花・根が漢方になるそうですが、前述したとおり有毒なので素人が作るのは危険だそうです。
この木のどこに、七不思議の伝承に加えられるような話があるのでしょうか・・・?
帰りたいソテツ
実際の能満寺のソテツ
この能満寺のソテツは日本三大ソテツのうちの一つとされていて、国が指定する天然記念物となっています。
高さは6mにもなり枝の数はおよそ90本にもなるそうです。
画像を見ると、これは確かに徳川家康も欲しくなるような立派な木ですよね!
ちなみに、日本三大ソテツのあと2つは、同じく静岡県の静岡市の龍華寺、そしてもう一つは大阪府堺市にある妙国寺です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
遠州七不思議のうちの一つ、能満寺のソテツ。
このお話のソテツが特別だったのか、それとも植物には人間には簡単には見ることのできない魂があるのか・・・。
いずれにせよ、これからは植物にも気持ちや魂があると思って大切にしてあげたいですね。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。